【主張】僧侶は労働者なのか!?②

新聞記事からでは推測でしかないのは承知で書く。

未払い残業代があると訴えた元職員の男性も、「金の問題ではなく、体質の問題」というような事を言いたいのかもしれない。また、残業代の請求も労働者としてなら当然の話であろう。

しかし、あえて問いたい。

新聞記事によると、「サービス残業」だと指摘されているのは、朝7時から始まる晨朝勤行(朝のお勤め)の時間帯である。ご門徒さんと一緒に阿弥陀堂や御影堂にお参りし、その後朝食を共にするのを「サービス残業(時間外勤務)」と言っている。

また、もう一方の時間帯は、夕方4時半からなので、これも勤行の時間である。その後は、朝と同様、ご門徒さんたちと一緒に夕食をとり、参加者が膝を突き合わせて「談合(話し合い)」をするというのが一般的な日程である。

今月11日夜、筆者は、奉仕団の一員として同朋会館に宿泊した。夜遅くまで参加者どおしゆったりと語り合うのが楽しみである。今回は、他の奉仕団を担当している補導さんも加わり、「ビハーラ活動」について意見交換した。

もちろん、そこに加わるのかどうかは補導さん個人の判断であろう。また、次の日に備えて体を休める補導さんがいる事に違和感はない。

講義室で勉強するのも大事な時間である。同様に、この「夜の座談会」も僧侶として学びを深めるのに、筆者にとっては大事な時間である。

新聞記事では、補導の説明を「門徒の世話係」としている。

たしかに、奉仕団のメンバーとして宿泊すれば、補導さんに大変お世話になる。しかし、新聞記事に「補導とは門徒の世話係」と書かれると、補導経験者はもっと怒ってもよいのではないだろうか。

(投稿者:三浦紀夫)

 

 

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