グレートレース

6/21(水)
今日は久しぶりに梅雨らしく雨模様の一日でしたね。
雨がやんでいた時間もありましたが、渇水になると農作物への影響や生活にも支障が出てしまいますので適度には降ってほしいものですね。
あくまでも個人的な考えですが、夜に雨が降って日中はほどよく晴れていてほしいです。

昨日のことですが、私は朝から作業所へ向かうご利用者さんたちの送迎でクルマの運転手をいたしました。
このように時々、他のスタッフのお手伝いもいろいろといたしますのでよろしくお願いします。
お仕事の様子も見ていましたが、みなさん集中して熱心に作業をされていました。
たまに冗談を言い合ったり世間話をしたり、作業の進捗と仲間とのコミュニケーションも連携よくできています。
休憩時間や送迎中も和気藹々とした雰囲気でした。
世界中のどんな人たちの、どのような職場もこのように良いムードでありたいですね。
一般の企業の会社などでは時間外労働の多さやパワーハラスメントが問題になっていますが、仕事とコミュニケーションのバランス、心と精神のケアが重要だと思います。

私たち人間は、仕事や学習の場や普段の生活において、いろんな場面に遭遇し、いろんな事を考え、いろいろと行動したり、はたまた立ち止まってしまったりします。
どんな人でも「この体験は何か意味があるのだろうか?」、「この仕事の意義は? 」、「人生の意味は?」、「何のために生きているのか」などと考えることがありますね。
そんな風に私たち人間には、どんな人でも、どんになときでも、元気なときでさえも何かしらの「スピリチュアルケア」が必要といわれています。
おのずと医療福祉の現場では、ご利用者さま、患者さま、ご家族ご友人などに「スピリチュアルケア」が特に必要とされるものだと考えます。

ビハーラ21では「福祉施設付僧侶」として、僧侶がご利用者さまに寄り添って「スピリチュアルケア」を行っています。
「医療福祉現場におけるスピリチュアルケアの充足」がビハーラ21の使命の一つであります。
ブログなどを通じてビハーラ21での様々な活動をお伝えしたり、いろんな社会の出来事から「スピリチュアルケア」の世界を探求していきたいと思っております。


タイトルの「グレートレース」というのは、NHKで放送されているグレートレースという世界各地の厳しい自然の中で行われる凄く過酷なレースのドキュメンタリー番組のシリーズのタイトルです。http://www4.nhk.or.jp/greatrace/

これがもう、どのレースもとんでもなく過酷で厳しいレースばかりで、灼熱のアフリカの砂漠を250kmもマラソンするとか、熱帯のジャングルで道なき道を260kmもマラソンするとか、標高3000メートル級の山学地帯を300kmも走るとか、どれも命がけの冒険といった感じです。
整備された道を走る普通のマラソンでも過酷なのに、砂漠とかジャングルとか何百キロとか、もう常軌を逸していますね。

先日、放送されていた大氷原に立ち向かえ~カナダ北極圏567km~も凄かったです。
http://www4.nhk.or.jp/greatrace/x/2017-05-05/11/32601/2379294/

カナダの北極圏で567Kmを8日間で走破する「6633 Arctic Ultra」というレースです。
氷点下38度の極寒の中、ソリに荷物を積んでただひたすら歩くといういうものです。
今回は17人の男性がエントリーして完走者は7人という過酷さです。
途中で体温が低下して道にうずくまった選手が取材クルーの車で救助される、というようなシーンもありました。
チェックポイントの小屋に入るとカメラのレンズが温度差で曇った後、一瞬で凍ったりしていました。

その中で私はロディ・リドルという40代後半のイギリス人の選手に注目しました。
彼は元々自転車で長い距離を走るロード競技の選手だったそうです。
しかし、引退してからの後、40歳の時に1型糖尿病を発症してしまいます。
1型糖尿病はまったくインスリンが分泌されないため放っておくと死の危険さえある難病で、毎日血糖値を常に調べてインスリンを注射する必要があります。
彼はその大病と闘い続けながら、このレースに参加しました。
リドル選手は血糖値が上がるとアラームがなる機械を身体につけて、さらにインスリンを注射するポンプも腕につけてレースを行っていました。(文字通り機械を体につけていました。)
ところが、あまりの過酷な環境に装置も故障してしまい、リドル選手は極寒の中、手袋をはずし自分で血液を採取して血糖値を調べ、自らインスリンを注射をしてレースを続けました。
そして、苦難のレースをリドル選手はなんと2位でゴールします。
リドル選手は「病気や障害をもっていても、どんな厳しい試練でも達成できることを証明したい」というようなことをコメントしていました。
「そこまでしなくても… 」と思いも通り越えて、ただ純粋に「すごいなあ」と思います。
彼はWebでも1型糖尿病に対する意識向上等についての活動も行っています。
https://roddyriddle.com/

この選手の生き方も「何のために生きているのか」を自らに問いながら、生きがいや他者との関わりや、社会に対する貢献の喜びを感じられていると思います。


このレースですが、6位には樺澤秀近さんという日本人冒険家が入賞しています。
樺澤さんはシステムエンジニアが本業だそうです。
Webでページで活動の様子を詳しく掲載されていて、とても読みごたえがあります。
このレースの詳細も見る事ができます。より詳しく知りたい方はぜひご覧ください。
http://www.adventure-runner.com/desert/6633/index.html
報告用の資料も素晴らしい出来栄えです。
http://www.adventure-runner.com/desert/6633/doc/6633report2017.pdf
動画もyoutubeにアップされています。
https://www.youtube.com/watch?v=vP_w0hkarbU


1位になったのはルーマニアの選手でして、アイスマンというニックネームがつくほどの凄い選手です。前回に続き連続の1位です。
しかも、前回のレース結果に納得がいかなくて今回も出場し、足が凍傷寸前でドクターストップになりかけながらも前回より十数時間もタイムを縮めてゴールしていました。
この選手がインタビューで「過酷な冒険こそが生きがい。テレビを見てるなんて退屈つまらない」というようなこと言っていました。
私なんか自転車で近所のコンビニ、スーパーに買い物に行くだけでも達成感あるんですけれどねえ。
-30度以上の極寒の地でろくに睡眠も休憩とれず命がけでひたすら567Kmを歩き続けるなんてとても無理です。
テレビで見るので十分伝わってきます。


今回は雨の話から厳しい自然や過酷な気象条件でのレースの話、日常と非日常の世界をテーマに「スピリチュアルケア」を交えて書かせていただきました。
繰り返しになりますが、これからもビハーラ21の様々な活動、いろいろな世界の話、そして「スピリチュアルケア」を念頭においてブログ等でお伝えしていきたいと思います。


ビハーラ21 事務局広報担当 羽田

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